「施術をしているときってどんな感覚なんですか?」
よく聞かれるセラピストの施術中の在り方。うまく言葉にするのは難しいのだけど、あえて言うなら、施術は、お客さまを感じることから始まります。呼吸や体温、言葉にならない身体の声を受け取る感覚とは?難病療養を経験した表参道で働くセラピストが、施術中の感覚や感性を活かす施術法について体験談とともに詳しくお伝えします。
セラピストにとって“空っぽ”が重要な理由
ある日、お客様に言われた言葉が、今でもずっと心に残っています。
「あなたって、いい意味で空っぽだから、施術ができるのよ。」
一瞬「え、空っぽっていいことなの?」「何も考えていないということ?」と笑ってしまったけれど、その言葉は、私の施術を表すギフトのような言葉だったなと感じています。
私は施術中、知識や理論よりも先に、まずお客様の身体全体を感じています。呼吸の深さ、肌の温度、体が放つ言葉にならないメッセージ。それを受け取るには、ガチガチに固い頭や身体ではだめ。自分の中に余白があることが絶対条件なんです。
難病療養で知った、感じる施術の原点
私が「空っぽ」を体験したのは、難病による療養の中でした。
本当に何もできなかった。ペットボトルの蓋も開けられず、育児もままならない。「こうありたい」と思っていた母親像も、女性像も、キャリア像も、全部手放さざるを得なかった。
ただ、呼吸して、食べられるものを食べて、眠る。そんな時間を何年も過ごして、やっと立て直してきたのが今の私です。でも、そのゼロ地点を経験したからこそ、私は「感じられる施術」ができるようになったと思っています。
当時のことは昨年Kindleにも書きました。
感性で触れる施術の土台は『空っぽの自分』から生まれる
施術って、スキルでもテクニックでもあるけれど、もっと根本にあるのは「その人を丸ごと感じる力」です。でも、それって意外と簡単じゃない。なぜなら、私たちって自分のことで頭がいっぱいだから。
「失敗したらどうしよう」
「ちゃんと結果を出さなきゃ」
「何か言わなきゃ」
そんな思考がグルグルしてると、感性が鈍るんです。余白がなくなると、相手のことも、自分の感覚も受け取れない。だから、セラピストとしてまず大切なのは
──自分を空っぽにしておくこと。
相手の痛みや違和感に、知識から分析するだけではなく、身体を「感じて」応答する。これが、感性で触れるセラピストの土台だと思っています。
余白がもたらす本当に必要なもの|施術・創作・ビジネスの共通点

これは施術だけじゃなくて、創作やビジネスにも通じること。私のお客さまに多い、アーティストや経営者の方にも、よくこう言われます。
「空っぽになったときが、一番アイディアが湧く」
「感覚が研ぎ澄まされるのは、余白があるとき」
何かを足すのではなく、引いていくことで見えてくるものがある。
施術も、同じ。
“なにかをしてあげる”のではなく、
“ただそこに在る”ことから始まります。
最後に:もし、あなたがセラピストを目指すなら
施術がうまくできるかどうかより、まずは「感じる自分」でいられるかどうかを大切にしてほしいと思います。
そのためには、思考を手放すこと。
完璧を求めるのをやめてみること。
そして、空っぽになる時間を持つこと。
施術スキルは学べは、習得することができます。でも、お客さまを丸ごと受け入れ、肯定してあげる感覚は、自分の在り方から育っていくんです。
インスタントの施術ではない、自分の感性を使い、そしてお客さまの感性を開花させていく。もし、そんなセラピストの道を歩いてみたいと思っているなら私の講座で、その一歩目を一緒に始めてみませんか?
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